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本当の顔は?

ブログのタイトル通り、うしろむきな暗い話題が続いているが、私は見た目「前向きで面白く、人見知りしない」という正反対な印象を人に与えているようだ。

実際のところ、一日のうちの殆どを私は前向きで面白い「外の顔」で過ごしているし、またそれが本当の顔のような気もしないではない。
夫が私と結婚した動機は「変わった人だから興味があるし、一緒に面白く暮らせそうだから」という、見たことのない生物の生態を観察したいというようなものだったらしい。
夫は自分の「普通すぎる性格と人生」にコンプレックスがあるという。

色々問題はあるかもしれないが、日々の暮らしに笑いは絶えない。会社での仕事は忙しいが何でも前向きに取り組み、残業から帰ると炊事や洗濯が待っている。会社からのメールも入る。疲れ果ててベッドに入れば次の瞬間に意識はなくなり、すぐに翌朝が来る。
結婚前、夫に「色々なことを考えていると、どんどん深いところへ行ってしまう」と言ったところ「忙しくしたら考えなくてすむよ」という答えをもらったが、その方法はなかなか上手くいっているということか。


私の育った家庭は、休日には必ずレコードやラジオが鳴っているような家だった。タンゴやマリアッチ、フォルクローレ、ロックにフォークにクラシックにジャズ、シャンソン、幅広いジャンルの音楽を聴いて育った。母は油絵、伯父は染色作家で一風変わった面白い人だった。父は落語も好きで、ユーモアのある人だった。
「明るく面白い」という要素は、自分の中にたくさん見つけることができるので、それが「外の顔」として出ている(出している)のは全くおかしなことではないと思う。

しかし、自分をくるりと裏返してみると人見知りはするし暗いし意固地だし、「内の顔」の割合も相当なものだ。「外」と「内」どっちが本当の顔なのか、「どっちも自分」と大らかに認めるには落差が大きすぎるような気がする。

それでも、幼い頃にはいつも「死んでしまいたい」と思っていたのが、そのうち「親より先には死ぬまい」になり、今は「夫にごはんを食べさせないといけないので何とか今日は死なずに帰りたい」になっているのは、成長しているのか、鈍くなっているのか、世界が狭くなっているのか、いったい何なのだろうか。


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